|
ギョーム・デュファイ(1400頃-1474) その人生において、中世からルネサンスへの過渡期を生き、過去のあらゆる音楽技法を統合し、新しい時代の音楽を方向付けたルネサンス音楽黎明期の大作曲家。 その名前は知っていても、彼の音楽を聴く、という明確な姿勢で耳を傾けたことの無かった私にとって、この一枚のCDとの出会いは、まさに僥倖だったというべきかもしれない。 DECCAの「中世&ルネサンス文庫」から出ていた ロンドン中世アンサンブル/ピーター・デイヴィス&ティモシー・デイヴィスによる『世俗音楽集』 。 お値段はなんと1200円! 循環ミサの完成者として知られたデュファイの、代表的世俗歌曲21曲が収められたこのCDのほとんどは、バラード、ロンド、ヴィルレーといった当時のブルゴーニュ宮廷で愛されたシャンソンの定型的な形によるものである。 世俗歌曲集というタイトルの通り、愛の喜び、愛の哀しみがひとつのテーマになっている。 時に陽気に、またある時は憂愁に満ちて繰り返されるメロディの、典雅な響き。 そしてまっすぐ伸びるテノールは、晴朗に輝いている。 伴奏で使われているリコーダーやリュートのなんと健やかで美しいことだろう。 決して前に出るわけではないのだが、伴奏という枠にとどまらない存在感にあふれた演奏で私を魅了する。 「ウルビーノ公夫妻の肖像」ピエロ・デラ・フランチェスカ 1474年 これからまさに「ルネサンス」という、大きな花を咲かせようとしていた時代の、ある種、迷いのない率直な音楽。 新しい時代の到来を告げるかのような、清新な息吹き。 彼の宗教曲にみられるような革新性は無いのかも知れないが、ブルゴーニュ宮廷文化の色濃い影響下にありながらも、その多様性というデュファイの魅力を再認識させられた曲集。 フェデリコ・ダ・モンテフェルトロは馬上試合で右目を失ったため、いつも左向きの肖像が描かれた。 ☆デュファイは北フランス、カンブレの出身。 ピエロ・デラ・フランチェスカはイタリアの画家。この絵のモデルであるウルビノ公を含め、デュファイと直接は何も関係ないのだが、この絵を選んだのは、デュファイの没年と、フランチェスカのこの作品の完成年度がたまたま同じであることに気が付いたというだけの理由(笑)。 |
| << 前記事(2007/02/18) | ブログのトップへ | 後記事(2007/02/22) >> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
おはようございます。いつもコメントありがとうございます。 |
Nora 2007/02/21 09:01 |
ギョーム・デュファイのこともブルゴーニュ・シャンソンのことも全然知りませんでした。 |
tona URL 2007/02/21 09:49 |
◇Nora さま |
aosta 2007/02/21 23:25 |
> 新しい時代の到来を告げるかのような、清新な息吹き。 |
Stanesby 2007/02/21 23:27 |
釈迦に説法ですが、プロテスタントという宗派や言葉ができたから、キリスト教という言葉がカトリックとプロテスタントになったのと同じですね。 |
Stanesby 2007/02/21 23:27 |
興に任せていろいろ書いちゃいますけど、読み飛ばして下さい。 |
Stanesby 2007/02/21 23:43 |
◇tonaさま |
aosta 2007/02/21 23:45 |
ひところの古楽ブーム、ピリオド楽器ブームが、熱を冷ましたような気がしています。古楽ブームといいますとやはり1980年代ではないでしょうか。我がハンドルネームのStanesbyは、リコーダーの製作者の名前で、その名を冠したリコーダーは素晴らしい音がします。リコーダーは元々古楽器ですから、現代楽器もないのですが、まぁしいていうならピッチが違いますけれど、フルートや金管楽器のような決定的な構造上の違いのようなものはありません。そうそう、学校で買わされたプラスティックの教育用楽器は古楽器ではありませんけど。 |
Stanesby 2007/02/21 23:50 |
そうそう、書こうと思っていたのは、DECCAもそうだと思いますが、新しいものがなかなか入ってこないというか、企画が実現しない。だったら、仕方ない、過去の遺産で飯を食うか・・・。 |
Stanesby 2007/02/21 23:51 |
このおじさん、 |
Stanesby 2007/02/21 23:53 |
◇Stanesbyさま |
aosta 2007/02/21 23:59 |
◇Stanesbyさま |
aosta 2007/02/22 00:23 |
◇Stanesbyさま |
aosta 2007/02/22 00:34 |
◇Stanesbyさま |
aosta 2007/02/22 00:39 |
◇Stanesbyさま |
aosta 2007/02/22 00:48 |
◇Stanesbyさま |
aosta 2007/02/22 00:55 |
◇Stanesbyさま |
aosta 2007/02/22 00:57 |
| << 前記事(2007/02/18) | ブログのトップへ | 後記事(2007/02/22) >> |