消えがてのうた

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zoom RSS やっぱり キンダーブック !! そのほか・・・

<<   作成日時 : 2008/08/28 21:52   >>

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近くの岡谷市のイルフ童画館で開催される「武井武雄の生涯 V」


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私が幼稚園のころ、買ってもらっていたのは「こどものせかい」だった。
毎月手元に届くのは、聖書の物語を子供向けにわかりやすく書き直したお話。
教会付属の幼稚園だったのだから不思議にも思わなかった。

もちろん、それはそれで毎回のお楽しみだったし繰り返し読んだけれど、本当は近くの保育園に通っているお友達の家にある、キンダーブックが読みたくて仕方なかった。
さまざまな国のいろいろな物語、彩りも鮮やかな挿絵。
よその家でしか読めなかったキンダーブック。
だからよけいに、なのかもしれない。
「こどものせかい」の記憶にもまして、キンダーブックで読んだお話や挿絵は良く覚えている。
中でも武井武雄の絵は印象に深い。
たとえば、中国の牡丹の精の物語。
緻密で中国情緒あふれる挿絵は今でも鮮明だ。

その武井武雄が岡谷出身の画家であったことを知ったのは高校を卒業してからだった。
「イルフ童画館」は武井武雄を記念して10年前に開館した美術館だ。

精緻でエキゾチックな彼の絵を見ていると、昭和30年代のまだ幼かった私の中の遠い記憶にも柔らかな漣が立つ。





一方、長野市の信濃美術館では 「美しい木の椅子展」が開催される。

家具の中で一番人間くさいものは椅子だと思う。
椅子は誰か特定の人、特定の状況を連想させる。
それが木の椅子であれば尚更のこと。
木のぬくもりは、人のぬくもりに近い。
時間と共に変わっていくその風合いもまた、人の表情に似ている。
オブジェとしての「椅子」は別として、どちらかと言えば、クラシカルでシンプルなデザインが好きだ。


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松本市時計博物館では、「神話から古事記へ」


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長野市まではちょっと遠いが、松本なら完全に私の行動半径内。
個人的に興味があるのは9月27日の講演会、「国譲り神話と建御名方神」。
ここのところご無沙汰しているクラシックCD専門店「クレモナ」経由で行ってみようか。
最近はまったゴディバのチョコリクシーも飲みたいし(笑)・・・





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タイトル (本文) ブログ名/日時
遠い日のトッパン絵本
私がまだ小さかった頃は、どの書店の店先にも、絵本を立てかけたスチール製のスタンドがあった。 ...続きを見る
消えがてのうた part 2
2010/11/08 07:59

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コメント(17件)

内 容 ニックネーム/日時
福島県の郡山市で歩道にならべたベンチのコンテストをやって3年目。
詳しくはhttp://www.ko-cci.or.jp/bench/
これを思い出し、探し出す間に「沈める都 イスの町伝説」シャルル・ギヨに出会いました。イスの意味がちがうようですが・・・。
イエローポスト
URL
2008/09/01 08:25
武井武雄さんのところを読んでいたら、彼の説明で子どものために絵を描くということは腰掛けでできるようなことではなく、「男子一生の仕事にしても決して恥ずかしくない立派な仕事」であると思うようになるのでした。往時は童話でも懸命に書いていましたね。
イエローポスト
2008/09/01 08:29
さりげなくおかれた椅子の座り心地のよさにしばらく立てなくなることがあります。
小さなときに読んだ本、忘れませんね。特にすばらしい絵はいつまでも心に残ります。子供たちにいい本をたくさん読んで聞かせ、読んでほしいですね。
森の生活
2008/09/01 09:23
木の椅子、良いですね。内外を問わず広場や美術館などでプラスチックの椅子が無造作に置かれている様子を見ると、興醒めと言いますか悲しい気持ちになってしまいます。
24hirofumi
2008/09/01 10:07
キンダーブック、懐かしいです!
毎月取ってました。その中にあった象のお話がとても好きで、もう一度読みたい、イラストを見たいと思っているのですが、タイトルも思い出せないので・・・(;O;)。
秋は芸術鑑賞の季節ですね、私も見たい展覧会が目白押しです。
うさみ
URL
2008/09/02 20:48
◇イエローポストさん

おはようございます。
ベンチコンテスト、素敵ですね。たくさんのベンチが並んでいる様子は想像するだけで楽しくなります。
椅子には人格があって何かお喋りでも始めそうな気さえしてきます。
すわり心地のよさだけでなく、見ても美しい椅子であってほしいと思います。「沈める都 イスの町伝説」についてはぜんぜん知りませんでしたが、何だかすごく面白そうですね!!
あの文章を読んだだけでわくわくしてきました。絶対読んでみます!!

ギヨ、という名前には引っかかるものがあって、しばらく考え込みましたが、思い出しました。ル・ギヨという作家の書いた「一角獣の秘密」という物語があるんです。国際アンデルセン賞受賞作。確か本棚のどこかにあったはず・・・こちらもが全読み直したくなりました(シャルル・ギヨとは関係ありませんが・笑)
aosta
2008/09/03 05:45
◇イエローポストさん
 有難うございます。

>「男子一生の仕事にしても決して恥ずかしくない立派な仕事」

(たとえ抄訳であっても)私たちが幼いころ読んだ童話は、当時のそうそうたる文学者が格調高い翻訳しています。
挿絵に限らず、児童書の翻訳。創作もまた素晴らしいものがありましたね。
童画という分野の先駆者の一人であった武井武雄の気概を感じます。
aosta
2008/09/03 05:52
◇森の生活さん

コメントありがとうございます。
畳の上で正座する場合ですと姿勢を正すだけでなく、気持ちも凛と真っ直ぐになるような心地よい緊張感がありますが、椅子に座るという行為は、くつろぐというニュアンスが強いですね。
肩の力を抜いて音楽に耳を傾ける、愛読書のページを繰る。
テーブルには薫り高いコーヒー・・・

昔読んもらってですごく良く覚えている一冊に、トッパン印刷から出ていた「フクロウと子猫ちゃん」の絵本があります。
今でもそらで言えるくらい、心地よい言葉のリズムが大好きでした。
後にこの詩が、マラルメだったことを知ってびっくり!!
いったい誰の訳だったのか、気になるところです。
aosta
2008/09/03 07:35
◇24hirofumiさん

コメントありがとうございます。
プラスティックの椅子、中にはデザイン的に素敵なものもあるとは思うのですが、いただけないのはプラスティック製でありながら、木製(自然素材)であるかのように装っているまがい物です。
プラスティック製ならば、むしろ潔く(笑)、素材の軽さ扱いやすさ、鮮やかさを生かしたデザインがいいですよね。

美術館などに設置する場合は、すわり心地、デザイン性などを含めて、椅子にも配慮して欲しいと、私も思うところです。展示だけでなく空間全体を意識的に演出していただきたいです。
aosta
2008/09/03 07:46
◇うさみさん

キンダーブック、何だか魔法の言葉のように懐かしい時代に連れて行ってくれますね。

>象のお話・・・

もしかしてあのシワシワの象さんのお話でしょうか?
三人の盲人がそれぞれ手探りで象に触った結果三人三様の「象」のイメージが語られるという・・・
ちなみに今回の武井武雄展のポスターは「ピノキオ」の挿絵です。

あの当時初山滋という画家もいらして、こちらも良く覚えています♪
柔らかで淡い色使いが武井武雄とはまた違った印象でしたね。
aosta
2008/09/03 07:58
集中豪雨がところかまわず降っていますが、そちらはいかがですか。残暑もきついので、ご自愛下さい。暫くPC開くだけの時間が無かったのですが・・・。今日、武井武雄展にお出での記事を拝見して、とても懐かしく思いました。なぜかって彼は、私にも思い出の深い童画家だからです。幼稚園、小学校の頃からですから、それこそ全くのレトロ気分ですね。キンダーブック(講談社)など両親が彼の絵のフアンでもあったお陰で、本棚に出版される度に毎回揃えてくれました。それが悲しいかな1945年3月の空襲で一晩のうちに烏有に帰してしまったのです。それ以来武井武雄は、私の頭の中の空想美術館に色褪せることなく大切に収蔵されています。
イルフ童画館、機会があったら訪ねられば良いなと思います。
sonnet
2008/09/03 12:17
aostaさん
「美しい木の椅子展」、「イス」の語呂合わせでは無いのですが、上のイエローポストさんのコメントにありましたイス伝説のお話から連想ついでにドビュッシーのことを少々・・・
いつだったか、青柳いずみこさんの書かれた記事で知ったのですが、一説によると「パリ」の語源が「パール・イス」(イスを超える)から来ているとも言われているそうですね。それとブルターニュの海辺にあったと言われるイスは「トリスタンとイゾルデ」のヒロイン、イゾルデの生まれ故郷でもある由。それにもまして有名なのは、ドビュッシーの前奏曲」第1巻の第10曲「沈める寺」はそのイス伝説から着想され、作曲されたものであることは既にご存知だと思いますが、一聴しただけでも心にずしりと響く素晴らしい曲だと思っています。ロールによる作曲者自身の演奏したレコード(CD)を持っているのですが、かの藤村はリアルタイムでドビュッシーでこの曲を聴いているとはなんと羨ましいことか!
sonnet
2008/09/03 13:28
◇sonnetさん
 こんばんは♪

>集中豪雨がところかまわず降っていますが・・・

こちらも先月までは異常なまでの雷雨が頻発していました。
雷ばかりか、何度か雹も降って農家の打撃は大きかったみたいです。
友人の家でも、留守をしていて帰宅したら、家の中は踝近くまで雹が積もっていたとか。それも、これもごく局地的な現象ですが、今までにないことでした。全国的に見てもちょっと前までは考えられないような異常事態でしたね。9月に入り久し振りの晴天がなんとも眩しく美しく感じられます。

イルフ童画館、ぜひお尋ねくださいな!
ほかにもご案内したいところが沢山あります。
私の方ももう暫くしましたら、落ち着くと思います。

>1945年3月の空襲で一晩のうちに烏有に帰してしまったのです

sonnetさんがおいくつのときだったのでしょう。
一晩で失われた何万人もの命を思うと言葉がありません。
ただひとこと、sonnetさんとご家族がご無事であったことを感謝するのみです。

aosta
2008/09/05 21:43
◇sonnetさん

『沈める寺』を聴いてからお返事させていただこうと思っていましたら、ストコフスキーのアンコール集が出てまいりまして。
彼の編曲によるこの曲を、久し振りに聴いてみました。
壮麗にして神秘的、絵画的な曲との思いを新たにいたしました。

沈む、という語感には独得のものがあるような気がしてなりません。
「水」にも「沈む」にも死と再生、沈黙のイメージがあります。
三島の「沈める滝」、シュトルムの「水に沈む」・・・
いずれも「沈む」という言葉に惹かれて読んだ本でした。
本題と葉まったく関係ない『沈む』ではありますが(笑)。

aosta
2008/09/05 21:56
◇sonnetさん

>1945年3月の空襲で

武井武雄自身もこの空襲で30年近く暮らした家や作品の一切を失ったそうです。廃墟となった自宅跡には、彼が作品の中で好んで描いた池だけがかろうじて残っていたとか・・・
「自分の心の中にある大切なものは誰も取ることも焼くこともできないのだ。」との言葉の通り、睡蓮が咲き、とんぼや蛙と共に池の周りで戯れる子供たちの姿は、その後も繰り返し童画の世界に再現されています。
武井武雄の絵を見るとき、世代を超えて「失われた懐かしいもの」への想いが胸を暖かくするような気がします。
aosta
2008/09/06 09:18
aostaさん
空襲、あの夜の恐怖は長いことトラウマとなって平和になった時のサイレンにさえも心が震えたものでした。ましてや心血を注いで描かれた作品が一瞬の劫火によって焼かれるなんて、芸術家にとってはどれほどの悔しさであり、心痛であったことか察するに余りあります。
>心のの中にある大切なものは誰も取ることも焼くことも出来ない・・<まさにその通りだと思います。
これは全くの事実ですが、とても印象的だったのは、自分の家の焼け跡の水道管からポタポタ落ちて出来た小さな水溜りに、防火用水から奇跡的に飛び出た金魚が一匹、生きて泳いでいるのを2日後に見つけたときの感動と神秘は、今も鮮烈に脳裏に甦ってきます。あたり一面瓦礫の中で見た命の不思議!!でした。
sonnet
2008/09/06 10:59
◇sonnetさん

水溜りで生き延びていた金魚のお話、何とも不思議で感動的でした。
なんだか命から命への言葉にならないエールのようです。
小さな金魚も人も、等しく運命の時間を生き延びたいのちとして輝いていたのではないでしょうか。
aosta
2008/09/07 15:45

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