ハレルヤ・コーラス!!

前回アップした塩尻での賛美集会は、全員で歌うヘンデルのハレルヤ・コーラスで幕を閉じました。
参加者は100人を越える集まり。
合唱経験などなく、むしろ、あの会場で歌うのが年に一度の楽しみという人たちが歌うヘンデル。
今年初めてこの集会に参加してハレルヤ・コーラスの指揮を任されたMさんに、戸惑いがなかったはずはありません。

会場は「町の公民館」。
参加しているのは、私たちを含め、ごく普通のおじさんやおばさん。
それどころかおじいさん、おばあさんに、そのお孫さんたちの姿も。
みんなお菓子をつまんだり、ジュースを飲んだりおしゃべりを楽しみながらの集まりです。
もちろん、各教会ごとの賛美歌が歌われているときは熱心に耳を傾け、
歌が終われば盛大な拍手を下さいます。
Mさんは、この「普通の人たち」を、どう指導し歌わせることが出来るのか、核心に至らないまま、当日渡された、しかも日本語の歌詞の楽譜を睨んでいらっしゃいました。

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さあ、時間です。
Mさんは、ステージに立ちました。
三々五々、参加者は各パートに指定された場所に分かれていきます。
でも、このパートにしても誰がどこと決めたわけでもない、自分がソプラノだと思う人はソプラノに、テノールだと思う人はテノールにと、勝手に集まって準備は整いました。

Mさんはごく簡単に、ご自分のこの歌に対する思い、理解を説明なさいました。
『まず冒頭のハレルヤ、これは音の高さの通りにアクセントをつけましょう。
二番目に、旋律が各パートを巡って現れます。自分のパートに旋律が来たら、大きな声で歌いましょう。
三番目に途中一箇所だけ、深く内省的に歌って欲しいところがあります(場所、省略)。
最後のハレルヤだけは、僕の指揮を見て、全員の心を一つにして主を賛美しましょう。』

それだけの指示のあと、思い切ったようにタクトを振り下ろされました。
最初、それぞれのパートの足並みが揃わず、ばらばらに始まったかに見えた合唱
いつの間にかどのパートもしっかりと声を合わせ、素晴しい合唱になっています。
何の練習もなかったことが信じられないほどひとつにまとまった合唱。
高揚した想いが、歌声にそのまま現れてなんと喜ばしいハレルヤ!!
一気に、歌い終わったとき、思わず大きな拍手が沸き起こりました。
それは揮者であるMさんへの拍手。
でも何よりも、この歌を歌いきった自分たちへの拍手。
そして、ほかならぬ主を賛美する拍手。

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それにしても、おそらく誰もが感じていたに違いありません。
指揮者によってこんなにも「うた」が変わるものかと・・・
いいえ。
何も以前の指揮がどうのという気などないのです。
ただ、はっきりと違ったものがありました。
それはMさんの真摯な情熱。
(しかも、Mさんに今回の指揮の依頼があったのはたった、一週間前のことだったのです!!)
どんな相手であっても、最高の歌を引き出したい、引き出せるはずだというMさんの熱い想いが皆に伝わったからこその最高の結果だったと思います。

来年の指揮の依頼も早々にあったようです。
次回、会場はこの賛美集会が始まって十周年ということもあり、近隣では名前の知られたレザン・ホールが予定されています。
もう、来年のコーラスの指導で頭が一杯のMさん。
今日は本当におつかれさまでした。
そして有難う!
これは私だけではなく、参加した人みんなの気持ちであったはずです。
歌うことの楽しさ、素晴しさをあんなに短時間で経験させてくださいましたこと、感謝です。

この記事へのコメント

2007年04月05日 20:17
こんにちは! 音楽に展覧会、懐かしい先生の思い出など、aosutaさんのお人柄が伝わってくる楽しいブログですね。
同じ曲を演奏しても指揮者によってニュアンスが変わるので、楽しいですね。 自分で指揮をしてみたくなりませんでしたか?
  
2007年04月06日 12:04
◇みのりさん
  コメントありがとうございました。

「自分で指揮」は、考えたこともありませんでした(笑)
音楽に合わせて指を動かしたり、思わず指揮めいたことをしてみたり、がないわけではありませんが、それは「指揮」とはまったく別物です。

指揮をするためには、深い理解と洞察、知識、それから大勢をまとめていく指導力が必用なのだと今回のMさんの指揮を見ていて感じたことでした。
Stanesby
2007年04月09日 07:42
aostaさん、どうもありがとうございます。

このところ、イベント続きで、とても賛美集会の記事まで手がまわっておりませんでいましたところ、このような記事を読ませて戴くことができまして、嬉しいやら、恥ずかしいやらです。

全く練習なしで本番だったハレルヤが、こんなにも感動的なものであるとは、想像だにしておりませんでしたので、驚きました。心の持ちよう、賛美したいと願う想い、そういったものが、全て歌に現れていたように思います。ハレルヤは賛美に最適な歌ですね。
Stanesby
2007年04月09日 07:46
aostaさん、どうもありがとうございます。

それにしましても、歌う際の4つの注意点といいますか、余裕がありましたらということでお願いした4点だったのですが、よく覚えていらっしゃいましたね。僕は3つ以上は覚えられません・・・・・と言っておきながら4つも言っちゃダメですね。(笑)

特に最後の全員での"ハレルヤ"は、みな指揮をしていた私の方を向いて下さり、テンポルバートでの演奏も、ピッタリと合いました。感動的でした。私は指揮の経験は殆どないのですが、きっとこういうのを"指揮者冥利につきる"というのでしょうね。病みつきになりそうに感じました。
Stanesby
2007年04月09日 07:48
aostaさん、どうもありがとうございます。

写真まで撮っていただいて、ありがとうございます。
被写体がかなり膨張していまして、醜さ極まりないのですが、それでも記念になりました。デジカメで20枚くらい撮って下さったでしょうか。へぇ、こんな風に指揮してるんだって、改めて思いました。改善点もみつかり、感謝です。
Stanesby
2007年04月09日 07:51
> もう、来年のコーラスの指導で頭が一杯のMさん。

う~ん、それはどうでしょうか。(^_^;)

もしまた私が振らせて戴くことになりましたら、また機を見て、然るべくタイミングのときに集中して譜読みし、2年目のアドヴァイスを考えることでしょう。それに応えて下さる大合唱団ですからね。
2007年04月10日 19:48
こんばんは。
なかなか高尚な趣味をお持ちですね。
コーラスをやって生き生きされているのは、とても素敵で素晴らしいですね。
自分は音痴なので、なるべく人前で歌わないようにしていますが‥。
例えば飲み会の2次会でカラオケする機会があります。
その時は止むを得ず歌っています。
aostaさんの歌とカラオケを一緒くたに論じるのは失礼かと思いますが、その点についてはお許し下さい。
2007年04月11日 06:23
◇Stanesbyさん
  おはようございます(^o^)

たくさんのコメントをありがとうございます。

>このところ、イベント続きで、とても賛美集会の記事まで手がまわっておりませんでいましたところ・・・

本当にめまぐるしい毎日でしたね。
あとは15日のコンサート、結婚式を二つ残すのみになったとは言え、指導者でいらっしゃるStanesbyさんには、私たちには見えないご苦労や準備がおありかと思います。
しばらくは忙しいときを過ごされることになるのでしょうが、宜しくお願い致します。


2007年04月11日 06:41
◇Stanesbyさん

私は、100人と書きましたが実際には100人をはるかに越える人数だったのではなかったかと思います。
しかも場所は公民館。音は全く響きません。
その場所で、一度も一緒に歌ったことのないあれだけ大勢の参加者が完全に一つになって心をあわせて歌うということなど、普通でしたら想像もできないことではないかしら。
それを可能にしたのは共通する信仰であり、Stanesbyさんのご指導であったと思います。
最後の「ハレルヤ」で全員の声がぴったりとあったときには、おもわずぞくぞく致しました。ましてや指揮をしていらしたStanesbyさんは、あの合唱のまさに中心にいらしたのです。自分に向かうすべての想いをひとつに束ね、主への賛美へと引き上げていかれたときのお心もちはいかばかりであったかと思います。
2007年04月11日 06:52
◇Stanesbyさん

写真を撮るって難しいですね。
ただでさえ写真を撮り付けない私には冷や汗もの。
もっと違う確度からも撮ればよかったのですが、なにしろ人が多くて動き回れない!
おまけにみんな真剣に歌っっているのです。
なるべくこっそり撮りました(笑)。
結果的には目立ってしまったのですが(汗)

Stanesbyさんの指揮が歌いやすいのは、何を要求しているのかがはっきり伝わってくるから。
Stanesbyさんさんの指揮には豊かな表情があります。
その雰囲気、その表情を撮れたら最高だったのですが。
2007年04月11日 06:54
来年の指揮もStanesbyさんが一番適任だと思います。
今回参加した全員がそう思っているのではないかと思いますよ。

ということで、来年もお願いいたします!
aosta
2007年04月11日 08:25
◇ピーターキャット さん
  コメント有難うございます。

>なかなか高尚な趣味をお持ちですね。

趣味に高尚な趣味も高尚でない趣味もありません(笑)
好きだから、というだけでいいんだと思います。
合唱に関して言うなら、私には今まで何の経験もありません。
多分、メンバーのなかでは一番のへたっぴです。
何しろ楽譜を読むことから覚えなくてはならないんですから^_^;

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