テーマ:ひとりごと

空飛ぶスカンク

土がむき出しになった土手の斜面。 なにやらいくつも穴が開いています。 そこから顔を覗かせているのは スカンク。 鼻先を突き出したかと思うと次々に 穴からとび出していきます。 艶々とした黒い毛並みに白いライン。 背中には申し訳程度の羽根しかないので、しばらくするとみな地面に降りてきます。 あらあら・・・ スカ…
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「ヴィーナス」 縄文の造形 (Ⅱ)

尖石(とがりいし)縄文考古館の2000点を超える展示品の中でもひときわ目を引くのが、今から約5000年前の縄文中期の遺跡から出土した「縄文のヴィーナス」呼ばれる土偶である。 昭和61年、茅野市棚畑遺跡からほとんど完全な形で出土したこの土偶は、ほどなく国宝指定され、平成12年に同じく茅野市中原遺跡から出土…
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「蛇」  縄文の造形 (Ⅰ)

小学生のときだったか、もう中学校に入っていたか。 初めて見た縄文土器はおどろおどろしいまでの情念にあふれていた。 装飾過多としか思えない、さまざまな意匠によって埋め尽くされたそれは、どこか妖しいまでに生き物めいていた。 言いようのない不安、今思えば、一種の急迫観念に近い感じが確かにあった。 私は恐れにも似た拒否反応と…
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やっぱり キンダーブック !! そのほか・・・

近くの岡谷市のイルフ童画館で開催される「武井武雄の生涯 Ⅲ」 私が幼稚園のころ、買ってもらっていたのは「こどものせかい」だった。 毎月手元に届くのは、聖書の物語を子供向けにわかりやすく書き直したお話。 教会付属の幼稚園だったのだから不思議にも思わなかった。 もちろん、それはそれで毎回のお楽しみだっ…
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閑話休題

しばらく前に、私がよく伺うブログで「国盗りカウンター」なるものを見つけ、ずっと気になっていました。 全国からのアクセス数ばかりでなく、県単位でどこから来てくださったかがわかる仕組みです。 アクセス数はともかく、何県からおいでくださっているのかがわかるというのは、魅力的な誘惑。 かわいらしいキャラクターのこのカウンター、…
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みどりの黒髪、ぬばたまの闇、そして墨いろ

「本当に真っ黒な髪ですね。」 どこの美容院に行っても必ず言われる言葉。 昔から一度も染めたことのない髪は確かに黒い。 若い頃は黒くて真っ直ぐな髪がいやだった。 明るい髪色でふうわりと軽いウェーヴに憧れたこともあった。 しかしながら黒いだけでなく、頑固に真っ直ぐな髪を扱いかねて、十年一日がごときのボブスタイル。 「…
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日本語で歌う「メサイア」 コンサート本番!

しばらく前に練習を覗かせていただいたメサイアのコンサートに行って参りました。 開演一時間前に会場に到着。 開場30分前には、玄関前に順番待ちの行列が・・・ やれやれ。 何とか最前列を確保することができ、サックスによる「アメイジング・グレイス」が静かに演奏されるのを聴きながら、開演を待ちました。 …
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偶然が行きつくところ (その2)

それから一年が過ぎ、移植も無事成功した年のクリスマス前、長男は退院した。 検査や定期的な治療のための入院はまだ必要だったが、少なくとも病院は、今までと違い目と鼻の先だった。 お隣の牧師家族には我が家の子供たちと年の近いお子さんが3人いらして、外遊びが出来ない長男や、必要以上に内気だった長女のよい遊び相手になってくれた。 …
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偶然が行きつくところ (その1)

私が一回見ただけでそのマンションに決めたのは、第一に病院に歩いていかれる近さゆえだった。 そして、もうひとつ。 マンションのとなりに小さな教会があったこと。 2歳で小児がんを発病した長男が長期の入院生活を余儀なくされて3年が過ぎていた。 彼は5歳になっていた。 もう再発の可能性はないだろうと言われた矢先の再発。 …
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雪の朝 / ピサロ 「エラニーの冬 ・朝」

昨夜半から降り始めた雪が、今朝まで舞っていました。 カーテンを明けると、眩しいばかりに雪の輝く朝でした。 まだ淡い朝の光を浴びながら、真っ白に雪を被った樹々たちが、 すべての葉を落とした枝先を、しんと音もなく張り詰めた、 透き通るような冷気の中に差し伸べています。 はかない雪の結晶は、まだ昇りきらない太陽の光の…
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夕闇の匂いが迫る道を 少年が 走っている。 膝小僧は  白く  規則正しく 少年は ただ全速力で 駆けている。 山の端に 月が昇る。 空気の色が 青くなり 風が  高い空の下で  旗のように 鳴り始める。 夜は 静かに澄んでゆく。 少…
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「マリー・ノエルの祈り 」/ アドヴェントのともしび

もしも私が、 自分の自我という最も高い山に 登っていくのなら、 もしも、私が、 大地も、大気も、目も、耳も、 足も、手も、生活も、 何もかもかなぐり捨てて、 自分の魂の最も高い頂きに 留まろうとするのなら、 その時、私は神に近づいていることになるのだろうか。 天に触れる…
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原田康子『挽歌』と ヴィヴァルディのト短調

原田康子の「挽歌」を読んだのは10代も始めの頃だった。 その時点ですでに、「かつてのベストセラー」という感覚で読み始めたのも確かである。 翻訳ものの、それも古典ばかりを読んでいた当時の私は、ベストセラーなるものにほとんど興味はなかったのだが・・・ ある晩のこと、何の気まぐれか、見るつもりの番組もないままテレビのスイッチを入…
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午後のアサリ

物憂げに 陽のあたる 長閑な昼下がりの台所で チチ、チチ、チチ、と 小さな音をたてながら アサリが 砂を吐いている。 それは 違うでしょう アサリ。 朔太郎氏に 申し訳ない。 あなたは 深夜の台所でひっそり妖しく ぼんやりと燐のように  青白く 発光しながら 砂を吐くべきではないのだろうか。 しかし…
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薬包紙の秘密

さらさらと白い粉薬が苦手でした。 冷たい母の手が、かすかな音を立てながら薬包紙を開くとき、 ほてった頬は熱のためにではなく、 緊張のためにいっそうのこと熱くなるのでした。 枕の氷はすでに溶けて、頼りない水の感覚だけが頭を支えています。 粉薬は舌の上で苦く固まったまま、どうしても喉を通っていきません。 枕元でふっと…
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万年筆の話。そして 映画 『ALWAYS 続・三丁目の夕日』

中学校の入学のお祝いは万年筆、と決まっていた。 それは高校入学時のお祝いが腕時計であったと同じく、申し合わせたわけではなかったが、どの友達もみな同じだった。 母と一緒に万年筆を買いに行った店は、駅前の商店街にあった。 「万年堂」という看板を掲げたその店には、たくさんの万年筆が照明に照らされたガラス・ケースの中で、美しく整列して…
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晩秋の声

暗い雨の夜だった。 ドアを開けると、暖かい光と 柔らかな暖気に 身体中が 包み込まれるようだった。 「最初に燃やしたのは 白鍵。」 ストーブの扉を開けながら  楽器をつくるその人はつぶやいた。 「今 燃えているのは黒鍵。 象牙が欲しいといったら、古いピアノの鍵盤が送られてきた・・・」 KAWA…
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地下水脈の夜

地下を流れる 透きとおった水にも似て さわさわと つぶやくような声を 立てながら 霜枯れた 木の葉は 闇の中 黒いアスファルトの上を  風に流されていく 夜明けの時を迎えても 冷気が結ぶ露のなかに 闇は 閉じ込められたままだ 長谷川潔  「玻璃球のある静物」 日付が変わるとき 森…
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「見る」こと 「見える」こと

野分けのあと、裾野の紅葉と、真っ青な秋晴れの空の下で、八ヶ岳の山頂は真っ白な雪を戴いています。 山麓での冷たい雨は、山の頂で白く清浄な雪となって降り積もっていました。 この風景を見ると、いつも思い出す会話があります。 6年くらい前になるでしょうか。 映画化されてから、名前が知られるようになった「ナルニア国…
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やまなし

『クラムボンは笑ったよ。』 『クランボンはかぷかぷ笑ったよ。』 『クランボンは跳ねて笑ったよ。』 『クランボンはかぷかぷ笑ったよ。』 このなんとも印象的な会話の繰り返しで始まる、宮沢賢治の童話「やまなし」。 長いこと私はこのお話に出てくる「やまなし」とは、この辺りで言うところの地梨(ジナシ)、 正しくは草木瓜(クサボケ)…
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どんぐり

昼下がりの穏やかな日差しの中、雑木林を歩いていると、不思議な音がしているのに気がつきました。 空は晴れているのに、ぱらぱらと、まるで雨の落ちるような音です。 あぁでも、雨の音より乾いた感じの音でもあります。 そして、私のすぐ足元にもぱらぱら、ぱらぱらと・・・・ そのとき、一郎は、足元でパチパチ塩のはぜるような、音…
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森の装い

この季節になると、夏の間はあまり気もとめなかった植物の、思いがけない美しさにはっとさせられることがよくあります。 さまざまな緑色の中で、静かで穏やかなグラデーションを描いていたツタが、秋が深まるにつれまるで宝石のような輝かしい彩りを増してゆきます。 秋冷の朝、つかの間、はかない露をまとったツタの葉は、朝の日差…
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ボンボン~!!

ボンボンはドライヴが好きです。 「ボンボン、行くよ!」 と声をかけて、トランクを明けると、その間ももどかしそうに、決められた指定席に飛び上がります。 車が走っている間、じっとお座りをして窓の外を眺めています。 しばらくすると人気のない草原に出ました。 ここならリードをはずして遊ばせても大丈夫。 自…
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秋風色の花たち

毎朝の散歩道の木陰で、ひっそりと揺れている花、ツリフネソウ。 この花が咲くと秋も深くなったことを実感します。 筒状になっているさわやかな紫色の花は、尻尾がくるりと巻き込んでいます。 花粉を風に飛ばす風媒花ではなく、昆虫を花の中に誘い込むことで受粉する、虫媒花。 なるほど、いったん入り込んだら花粉だらけになりそうな花の形。 …
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夢みる青

何日も冷たい雨が降り続いて、日課の散歩も滞りがちでしたが、昨日から爽やかな秋の日差しが戻ってきました。 雨の中、どうしているか気になっていた花があります。 何日か前の散歩の際、木漏れ日の下で冴え冴えと澄んだ青い花を咲かせていた、トリカブトの花です。 この青をどう表現したらいいのでしょう。 鮮やかな青紫はリンド…
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自分ルール

夏休みで帰省していた長男が携帯で撮った写真を東京から送ってきた。 八ヶ岳に向かって一直線に登る道。 駅まで迎えにいって、自宅に戻る途中の一枚。 東京での暮らしも2年目になった彼がぽつんと言う。 田舎っていいよね。 帰ってくるとほっとする。 東京は人も情報も多すぎて疲れるんだ。 原村に引っ越してき…
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三年越しの約束~アサギマダラ

八ヶ岳の反対側、山梨県の北杜市に住んでいる友達から乱舞するアサギマダラの話を聞いたのは、もう3年も前の話になります。 渡りをする蝶として知られたアサギマダラ。 間近で見たのは、今回がはじめてでした。 「去年は雹でずいぶんやられてしまったから、本当に数が少なかったけれど、今年はだいぶ挽回してるの。 おととしのような乱舞はち…
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 「エデンの林檎」あるいは「パンドラの箱」

民族には、それぞれ固有の神話があり、多くの場合その神話は「世界の始まりのものがたり」から始まります。 ヒトという生き物は共通して、世界の起源を知りたいと願い、人間の始まりを知りたいと願う者なのでしょうか。 それは自分たちが何者であるか、ということを知るための長い旅路のはじまりでもありました。 「知る」という欲求が、私たち人類の…
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リルケの言葉

ライナー・マリア・りルケ(1875~1927)、カフカと同じく、ハンガリーのプラハ生まれの詩人です。 そして私にとっては、大好きなと言うより、特別な詩人。 でも20代の頃は、若い時期にありがちな一種のポーズでリルケを呼んでいたような気がします。 10年、20年とそれ以上の年月を経て、リルケは静かな輝きと新しい気づきを再び私にも…
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目を凝らしてみたら・・・

八ヶ岳の原生林。 急な登りにあえぎながら重い足を運ぶこと、数時間。 しばしの休憩時間に出あった、この子たち。 あら!こんなところに、テントウムシ? いいえ。 アブラムシを捕食することで益虫とされてるナナホシテントウに、姿形は一見良く似ています。 でも星の数が明らかに多すぎました。 ナナホシテントウではありません。 …
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