テーマ:ちいさな物語

『画廊』 言葉のものがたり 

古びた画材屋の二階へと続く急な階段を登っていくと,小さな画廊があった。 くすんだ壁に点と線とで描かれたモノクロの作品たちが、水族館の水槽の中で明かりに照らされたまま眠る魚のように声もなく静かに飾られていた。 眠っている魚たちが目を醒まさないように、歩くたび、かすかに軋む床を宥めながら、わたしは画廊を一巡した。 凍りつい…
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